映画 Guilty(ギルティ)を呟く
★★★★☆
北欧原産(デンマーク)のなかなかお目にかかる機会の少ない映画であった。
本国では相当のヒット作だったとのこと。
いわゆるシチュエーションムービーで画面に映るのはほぼ一人、場所は警察の緊急コールセンターのみという設定だ。
何かの失敗をやらかしてコールセンターでのペナルティ勤務を命じられた刑事がひっきりなしに掛かってくる
しょうもない電話をさばいていくうちにとんでもない事件にぶち当たる。
それはどうやら誘拐されたらしい女性当人からの電話らしく、刑事は持てる想像力をフル回転させなんとか救いだす解決方法を探るのである。
電話だけの場面設定で刻々と状況が変わり事態が判明していく。
刑事が感じる焦りと無力感を緊迫感ある映像で描いていくのだ。
最後は驚く仕掛けもある。
映画の王道はアクションだけではないということを証明してくれる良作である。
主役が一人で演じきる演技力は素晴らしいものだ。
製作費は安いだろうが製作費と面白さは比例しない。
90分と比較的短い映画だが面白い。
あらすじはない、あしからず。